言語種別 | 日本語 |
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発行・発表の年月 | 1995/07 |
形態種別 | 単行本 |
標題 | 文学 人 地域-越境する地理学 |
執筆形態 | 共著 |
出版社・発行元 | 古今書院 |
巻・号・頁 | 163-198 |
著者・共著者 | 杉浦芳夫 編 |
概要 | いわゆる本格推理小説では、作品の中に登場する場所の役割は大きい。横溝正史の戦後の本格長編で、都市化から隔絶された僻遠のムラや数百年の歴史を持つイエといった、外部から遮断された社会空間が舞台とされるのは、広い意味のトリックが日本の伝統的な世界に依存していたからである。それゆえ前近代的な日本的農村集落が消え去った昭和30年代以降、作品世界は急速にリアリティを失った。しかし近年、その作品は仮想現実の世界として、再び生命を得ることとなった。 |